2学期の皆川の日本史授業5

【2学期の皆川の日本史(専大推薦コース):なぜ「質より量」で書くのか?】
「戦争」「平和」「お金」を概念的に思考したこれまでの授業を前提に、鎌倉時代後半(蒙古襲来後)の内容に入っていたはずが、文化祭明け一発目の授業ということで、ちょっとしたマインドセット授業を実施。

<授業展開>
1.「本日の問い」提示、本日の授業の趣旨説明[5分]
2.「仕事は質より量」プリント読解→PKT[5分]
3.映像『幸福世界一の国 オランダ』[30分]
4.質より量シート記入→担当者との対話[10分]

〈シートの問い〉
1.オランダと日本との違いは?(ベン図)
2.そもそも「幸せ」とは?
3.「幸せ」のために自分ができることは?
4.これを考えたことによる「自分の変化」
5.その他、映像の感想
6.なぜ、皆川は「質より量」にこだわるのか?

「質より量」を書かせる意味と私が意識する授業の方向性を再認識してもらう授業でしたが、映像への食いつきはとても良く、いつも怪訝な顔をして授業に参加している生徒が「今日は面白かったです!」と笑顔で対話にのぞんでいました。
6.の記入にこんなものがありました。
「先生(皆川)がなぜ質より量を求めるのか、なんとなく分かった。そして、先生のやり方に面倒くさいという生徒が多い理由も分かった。根本的に違いすぎて、今の私たちに浸透しないのも納得だった。先生のやり方が広まるには本当に根本的な変革が必要だと思う。」
この意見は、日本の教育改革を進める上での問題そのものだと思います。それを生徒なりに感じ取ってくれたと勝手に判断したと同時に「味方」が増えたとも感じました。