授業づくりは難しいが面白い2

【授業づくりは難しいが面白い2】
本日、勤務先で担当する授業「現代日本の歴史」の4回目。
出席者は93名(履修登録者は106名)。
入職当初から毎年前期・後期に授業をしており、テーマは基本的に変えておりませんが、授業内容のマイナーチェンジを常に行ってきました。

今日の授業は、戦後の高度経済成長期に入る前の日本社会について考える内容でした。
今年の後期は、考えを深めるためのレクチャー・情報提供のタイミングを前半のみにするのではなく、プレゼン後の後半にも意図的に入れる試みをしております。<本日の問い(目的)>
*戦後(1945年以降)の日本社会は、「幸せ」「平和」とどのように向き合ったか?
*「平和」は人々やあなたの「幸せ」「不幸」にどのようにつながるか?(を考える)<本日の目標(ルーブリック)>
Level1:1945年以降の日本社会の歴史を知ることができる
Level2:世界的に「平和」をめざす中で、戦後の日本社会の状況を知ることができる
Level3:戦後の日本社会について、「平和」「幸せ」を通じて理解しようとすることができる

<本日の授業の流れ>
1.本日の目的・目標の確認《5分》
2.ミニレッスン(情報・話題提供)《10分》
3.席替え《5分》
4.KPシート作成《25分》
5.プレゼン《10分》
6.本日の授業の目的・目標と配付資料との関係を確認+αのミニレッスン《25分》
7.出席カード&小テスト記入→担当者との対話→授業外学習配付《20分》

◆2.看図アプローチ(ピカソ「未来の鳩」1962年)
◆4.5.プレゼンはペアでそれぞれ違う文章についてKPシートにまとめて(構造化して)、アウトプットしてもらいました。
・題材A:
老川慶喜『もういちど読む山川日本戦後史』(山川出版社、2016年)34〜36ページ、42〜43ページ
・題材B:
野口悠紀雄『戦後経済史』(東洋経済新報社、2015年)18〜23ページ

◆6.+αのミニレッスンでは、2つの映像を紹介
NHK歴史秘話ヒストリア』「日本人とラーメン」(戦後部分)
オタフクソース「わたしの名はオオタフクコ〜小さな幸せを、地球の幸せに。〜」
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=S5OB3EDmiNU

◆学生たちは、戦後社会と今との対比の中で、自分の現状のあり方とこれからの生き方について考えているようなコメントを多く書いておりました。
直近の生き方として、映像を通じて「ラーメンが食べたくなった」と書きたくもなる昼前の2限でした(笑)

まさに、「現在」を考える上で「過去(歴史)」を学ぶ意味を理解することができ、そして、「現在」から「未来」について考えることができることを、体感したんだなと思う今日この頃です。