進路決定者特別授業5

【進路決定者特別授業(アクティブラーニング型)5回目:20150123】
勤務校にて、5日間(1/14・16・19・21・23、全日8:55〜11:45)、専修大学内部推薦者以外で、すでに進路が決定した生徒対象の特別授業。参加生徒は、進路は大学・専門学校問わず、専門となる分野もバラバラ。
授業は、私以外にも、目的に沿った外部のエキスパートの方々が担当します。
授業の方向性は…
目標「学び家(マナビカ)で行こう!」
目的1「高校卒業後の私のライフプランニング」
目的2「多様性との共生について考える」
目的3「思考力・判断力・表現力を身に付ける重要性を理解する」
授業は、私以外にも、目的に沿った外部のエキスパートの方々が担当しました。
そして、最終回は私による授業。テーマは目的?の「私のライフプランニング」を中心に、これまで学んできたことをフルに使いました。
<本日のプログラム>
★マナビカ活動(ゴールイメージ)「学び家で行こう!→ライフプランニングについて具体的に書けたか?」
1.朝学習に挑んでみよう〜これまでの授業を通して何ができるようになったか〜
2.朝学習の内容をペアでシェアしよう〜聴き合い・訊き合い〜
3.自分の思考を振り返ろう〜ここまでの活動を通じての「自分の変化」〜
4.映像「幸福世界一の国 オランダ」を聴こう
5.映像「幸福世界一の国 オランダ」を振り返ろう
 ・映像の感想 ・オランダと日本との違いは?(ベン図)
 ・そもそも「幸せ」とは? ・「幸せ」のために自分ができることは?
  →A4用紙(白紙)に「質より量」で書き出し皆川に報告
6.自分の思考を振り返ろう〜ここまでの活動を通じての「自分の変化」〜
7.レクチャー「プランドハプンスタンス理論」を聴こう
8.「質と量」の最終課題(700字以上の小論文)
  テーマ「プランドハプンスタンス理論とこれからの自分の学び」
  →完成後、皆川などに読んでもらう
9.振り返りシート記入

生徒たちの振り返りシートの「5日間の活動を通じて起きた自分の変化」の欄には、
「自分の性格を見つめ直すことで、大学進学や将来へのやる気が増した」
「普段やらないような内容だったので頭も心も遣いすごく疲れたが、大学進学に向けての心構えができた」
「将来についてよく考えることができ、もっと努力しようと思うきっかけになった。これから新しいことに挑戦していきたい」
「考えたり悩んだりすることは無駄ではないと思えるようになった。最初は正直この授業の意味が分からなかったが、それは自分と向き合っていなかったからだと思った」
「1日ごとにその日のテーマをひとつひとつ深く考えることができた。それらのテーマは絶対に答えがないものばかりだから、これからもその考え方の変化を楽しんでいきたい」
「人の話をきく楽しさ、理解しようとすることの大切さに気づけました」
「今までは自分は人見知りと決めつけていたが、それが決めつけているだけで、今回の授業で実際に他者に自分から話しかけることができていたことを発見した」
「他者の意見をきいて自分の意見に取り込めるようになった。他者の話をもっときいてみたいと感じた」
「今考えると私はあまり感謝せず「ありがたさ」(を表現すること)の少ない人だったことに気づき、このままでは危ないところであった」
などとあり、特に多かった表現は「自分を見つめ直す」という類いのもの。意外と自分と向き合うことって少ないと同時に、それは他者との関係で初めてできること。
今年度は、これまでの進路決定者授業とは明らかに違ったリフレクションを生徒や私に与えてくれました。
それは、授業を担当していただいた佐々木さん、山ノ内さん、渡辺さん、また見学や協力していただいた方々のおかげです。感謝申し上げます。
この授業を運営したことで、今後の様々な授業におけるアクティブラーニングからディープラーニングへの転換をより強く意識しようと思いました。
★これまでの様子
1回目:http://d.hatena.ne.jp/minamasa/20150114
2回目:http://d.hatena.ne.jp/minamasa/20150116
3回目:http://d.hatena.ne.jp/minamasa/20150119
4回目:http://d.hatena.ne.jp/minamasa/20150121