14.大日本帝国憲法の成立
【14.大日本帝国憲法の成立】
<本日の問い>
「大日本帝国憲法などが示す日本の方針・考え方は?」
勤務校(専修大学附属高等学校)の日本史の授業で使用した説明用(KP法)シートです。
◎自由民権運動をきっかけに…
→漸次立憲政体樹立の詔、国会開設の勅諭で憲法制定・国会開設が約束される
◎憲法制定・国会開設に備えて政府は…
A:国会開設
1884年.華族令…明治維新で活躍した人々を華族にして貴族院設置に備える
1885年.内閣制度…1885年.国会とは別組織、国会を牽制
B:憲法制定
1882年.ドイツ・オーストリアなどへの憲法調査(伊藤博文ら)
1888年.枢密院設置…民権派などに反対されないように極秘に作成
◎「大日本帝国憲法」成立(1889年2月11日)
・欽定憲法 ・天皇大権(主権) ・統治者 ・神聖 ・統帥権の独立 ・国民は臣民
・帝国議会(貴族院・衆議院)
◎国民生活への影響
1882年.軍人勅諭…軍事は大元帥・天皇に直属
1890年.教育勅語…天皇の言葉として忠孝の道徳を教育の基本にするよう命令
1890年.民法公布(フランス民法を模範:個人尊重)
→民法典論争
→1898年.新民法公布(ドイツ民法を模範:家族制度重視で戸主権が強い)
★皆川の日本史の授業(アクティブラーニング型授業)については、河合塾の進学情報誌『Guideline4・5月号』の「変わる高校教育(第1回 授業改善)」参照。
http://www.keinet.ne.jp/gl/14/04/koukou_1404.pdf