国書の会に出席

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午前中の勤務校における会議の後、午後3時から市ヶ谷の法政大学の大学院棟(大学院だけの建物だからセンター試験とは関係なかったようです)にて「国書の会」という研究会に参加。このブログでも何度か紹介している研究会です。
奈良・平安時代の日本と新羅渤海との間で取り交わされた国書(王から王への外交文書)を読んでいく研究会です。久々に参加しました。
今日は、『類聚国史』天長三年(西暦826年)五月十五日条に見える日本の天皇から渤海王へ宛てた国書を読みました。ここは渤海使が「商旅」(=商売目的で来ている外交使節)と見なされることで業界的には有名な記事があります。また、今回扱われた渤海使は、天長元年 (西暦824年)に、渤海使節の来日を「一紀一貢」(=十二年に一度来日を許可)とした「年期制」が定められていたにも関わらず、その定めを守らずに来日した使節であり、日本側も非常に問題視している状況が史料からうかがえます。
久しぶりに自分の専門分野の研究発表を聞いたので、研究に対して意欲がわくかと思いましたが…。
夜は、いつも通り飲み(この会は明らかにこちらがメインです)。終電で帰ったら、少し寝過ごしてしまい、タクシーで帰る羽目になりました(涙)。
なお、研究会にて早稲田大学の石見清裕さんに研究論文の抜き刷りを頂きました。ありがとうございます。
○石見清裕「唐代「井真成墓誌」の史料的性格と理解傾向」(『日本史攷究』30、2006年11月25日)