歴史学研究会2日目

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昨日に続き、歴史学研究会大会2日目。各部会の報告となります。私はもちろん古代史部会に参加、というよりは事務の手伝いを(たいしたことはしていませんが)していました。
古代史部会では、以下のお二人のご報告がありました。
○中村太一「日本古代国家形成期の都鄙間交通―駅伝制の成立を中心に―」
○浜川栄「黄河と中国古代史―特に黄河下流域という「空間」の意義について―」
中村報告は、倭王権から日本の律令国家への転換期である七世紀後半を中心に、交通システムとしての駅制と伝馬制について、それらの成立過程を検討・報告されました。
浜川報告は、秦〜漢代の中国の黄河下流域の「空間」としての歴史的意義を、近年注目されている「環境史」という視点から検討・報告されました。
準備報告にはまったく行けなかったので、初めて報告を聞くことになりました。誰かの報告を聞くということも久しぶりで長時間の報告はかなり疲れました(疲れがたまっていたこともあり、睡眠との戦いでした)。ということで、お二人の報告に対してこれといった意見はできません…中村報告では、やはり「改新詔」との関わりが議論の的になりました。伝馬制については、「改新詔」を使うのではなく、(天下)立評や「大化前代」の「境界」(祭祀)論との関わり、さらに馬やそのエサの供給方法から議論できるかも?なんてことをなんとなく思いました(が私にはできません。むしろ九世紀以降の駅制崩壊の過程とその歴史的背景の方が気になったりします)。
夜は、またまた連日の飲み会。さすがに飲んだくれ3日目は内蔵にきました…(泣)。
★今日購入した本(いずれも1000円)
○E・トッド『帝国以後 〔アメリカ・システムの崩壊〕』(藤原書店、2003年)
川勝平太編『アジア太平洋経済圏史―1500‐2000』(藤原書店、2003年)
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