戦後61年

昨年は、戦後60年ということで「それなり」に戦後史を振り返る機会があり、メディアなどでも多くの特集が組まれました。私も昨年、(仕事の関係もありますが)武蔵野の空襲と戦争遺跡を記録する会(私の地元の会)、日吉台地下壕保存の会(勤務校との関係)、という戦争と平和を考える団体に入会しました。
今年はどうなるか?
“戦後61年”、昨年は節目の年と言われ、いつも以上に戦争について考えようと思わせたのですが、+1だと…。昨年の高校の日本史の授業でも、「今年は戦後60年だから、改めて戦争について考えよう」なんてこと言っていました。生徒に対してアンケートをとっても、テレビ番組などでそのような特集を組んで放映していたので、戦争について「それなり」に意識が強くなっていたようです。
しかし、高校・大学などで、こういう節目の年にあたらない場合、戦後史をいつも以上に意識して“平和”について考える機会が少なくなってしまうのでしょうか?
節目といって“戦後〜年”と表題を掲げる、一の位が0(ゼロ)にならない限り、戦争や平和について改めて考える必要はないのでしょうか?
→そんなことがあってはならないことは言わずと知れたこと。
今年は、「戦後61年だから、改めて戦争について考えよう」と言ってみようと思う今日この頃です。
★昨年出版の“戦争と平和”に関する気になる本
立命館大学国際平和ミュージアム監修『平和ミュージアム―岩波DVDブックPeace Archives』(岩波書店、2005年)
中村政則戦後史 (岩波新書 新赤版 (955))』(岩波新書955、2005年)
○高柳昌久・牛田守彦『戦争の記憶を武蔵野にたずねて』(ぶんしん出版、2005年)