レジュメの作り方―応用編
今日の午後は、レジュメの作り方について改めて説明しました。レジュメは、話す相手(聴衆)によっていろいろなパターンが考えられることを勉強しました。
ここでは、文章まじりの箇条書きのレジュメ、つまりレジュメを見ればある程度、話の内容がわかるものを作成することを課題としました。
この練習を基に、来週は生徒たちに各テーマを割り当ててレジュメを作ってもらい、1人あたり10〜15分程度の講義(発表)をしてもらいます。
以下、これに関して、生徒に提示したものです。
★来週の基礎講義に向けての課題
①地理学科・史学科それぞれがテーマ担当を決定
②レジュメの作成
→書かれている内容を自分なりに整理し、その論文を読んでいない人にも内容がわかるように丁寧に説明する。
※「箇条書きB」(文章体を含む)か「文章体が中心」でレジュメを作成してみる(B4用紙1枚程度)
※発表(授業)日当日の朝10:00までにレジュメを提出
③発表原稿の作成(1人あたり10〜15分が口頭発表、5分が質疑応答)
□発表テーマとその割り当て
<地理学科>いずれか1つを選ぶ(重複はしないように)
A.高谷好一『多文明世界の構図』(中公新書、1997年)より
●東南アジア・中国の「世界単位」(=1つのまとまりのある地理学的範囲)
●「世界単位」としての日本
●陸(ユーラシア・インド・砂漠と草原)の「世界単位」
●海の「世界単位」
●ヨーロッパの「世界単位」
●地球・近代・国家から見た「世界単位」
B.雑誌『歴史と地理』の「地理の研究」に掲載された論文
●地理学から見た環境問題
●都市と災害
●水
●日本の農業
●流通
●国際協力
●オーストラリア
●中国
●ラテンアメリカ
●南アジア
●アフリカ
●韓国
<史学科>いずれか1つを選ぶ(重複はしないように)
福井憲彦『歴史学入門』(岩波書店、2006年)より
●歴史への問い/歴史からの問い
●証拠としての史料・資料
●歴史の舞台としての環境
●時間の認識と時代区分
●歴史の重層性と地域からの視線
●グローバルな歴史の捉え方
●身体の病と「生死観」
●歴史人口学が拓いた地平
●人と人とを結ぶもの
●比較というまなざし
●政治と文化の再考
●歴史と記憶または歴史と現在
地理学科のほうは、A.のほうは人気なし、B.の方もテーマ別に人気が集中し、地域別を選択する生徒はなし。なぜでしょうか?
史学科のほうは、ほとんど選択の余地がないですね(笑)。