講演会―その3、地理学科・史学科にすすむ諸君へ

今日の午前中は、地理学科・史学科クラス3回目の講演会でした。
講演者は、インドネシア近代史がご専門の木村宏一郎さん(フェリス女学院大学等非常勤講師)でした。木村先生は、私の勤務校の教員OBでもあり、歴代空手部顧問の先輩でもあります。テーマは、①私とインドネシア、②大学へすすむという事は、③今日の日本・世界の課題―未来のために、という多彩なお話をして頂きました。
①では、実際にインドネシアを歩き回ってきたことによって、現地のことを知り、そのために少しでも現地の言葉を覚えようとし、幾度と訪れて自分のフィールドにしていくという実体験のお話を写真などを示しながら丁寧に説明してくださいました。
②では、付属生として培ってきた力(民主的な考え方など)を活かしつつ、自分なりの“腕を磨いていく”土台として大学4年間の課題を立てて欲しいといったことを強調していました。
③で、私は以下のような言葉が身にしみました(一言一句同じではありません)。
「良き師、良き友に出会い、真理・真実を追究していくことが学問であり、それが世の中で役に立たないということは絶対にない。」
この言葉は、今まさに私が感じていることであり、私自身も改めて研究姿勢を考えさせられました。何のために研究するのか?しているのか?そして、それらのことが何の役に立つのか?今日の木村先生のお話も胸に刻みつつ、これからも生徒たちとともに学んでいければと思います。
さて、ここまで、3人の方々にご講演して頂きましたが、いずれの方も“人との出会いと交流”を大切なこととして強調しています。私自身もこの授業の最初に大学進学へのイントロの授業で、幅広い人々との交流が必ず自分のためになることを言いました。
多くの“人との出会いと交流”を作っていくことができ、それによって「学」に集中し考えていくことができる「時間」と「空間」として大学があるということが浮き彫りになってきます。
生徒たちはわかったかなー?実際に体感すると非常にわかるのですが…。そういう大学生活を送ってもらいたいものです。