講演会―その1、大学で歴史学を学ぶ

今日の午前中は3年3学期文学部地理学科・史学科進学クラス初めての講演会を行いました。
講演者は、日本古代史がご専門の石井正敏さん(中央大学文学部教授)でした。石井先生は、私が大学院でお世話になっている先生でありますが、勤務校のOBでもあります。高校生16人の前でお話して頂けるなんて、とても貴重な機会であると同時に、生徒たちは幸せ者だと思います(私が高校時代だったらあり得ない光景だ!)。
講演の内容は、高校から大学へ進学するときの思い出からはじまり、大学で勉強する面白さ、石井先生と歴史学との関わりや人文学の役割などをとてもわかりやすく、さらに生徒たちの反応を見ながら柔軟にお話していました。私自身もとても勉強になり、また、教育者・研究者として改めて刺激を受けました。
ある生徒が、午後の授業の始まる際に、「石井先生のお話をもう少し早い時期に聞きたかった」と言っていました。大学へ進学することの意味を改めて考えさせられたのだと思います。こういう生徒の反応があったことは、石井先生をお呼びしてよかったと思う瞬間でした。
私自身も改めて研究姿勢を考えさせられました。何のために研究するのか?しているのか?今日の石井先生のお話を胸に刻みつつ、これからも生徒たちとともに学んでいければと思います。
ビデオに撮ったので、帰宅してから見てみました。
★本日の講演会のキーワード
中央公論社の『日本の歴史』:井上光貞日本の歴史〈1〉神話から歴史へ (中公文庫)
和辻哲郎:例えば『人間の学としての倫理学 (岩波全書 19)』『風土―人間学的考察
○森克己
○佐伯有清(私の勤務校の校長も歴任)
世阿弥
○十干十二支
高句麗広開土王碑 など
午後は、いつもの午後のように、プレゼン大会に向けての準備ということで班毎に各自調査をしていました。とはいっても、今日はパソコン室にこもりっきりで、「調査経過報告書」を見てもあまり進んでいない感じでした。いろいろなことをとりあえす調べ、もし調べる方向性と違ったとしても、それを受けてまた違う視点から考えれてくれればいいのですが、どうしても「正解」だけを求めてしまっているようです。そんなものは1つだけではないのに…。
もう少し様子を見ましょう。