大学で学ぶ地理と歴史

授業初日は、ズバリ「大学で学ぶ地理と歴史」ということで、進学する大学のホームページ資料・パンフレットとシラバスを使って授業を展開しました。
午前中前半は、「地理と地理学、歴史と歴史学」の違いということで、中学時代からの地理・歴史の授業を振り返りつつ、これまでと大学の授業はどこが違うのか?「学」がつくことによって何がかわるのか?を大学のホームページ資料・パンフレットや私の話を交えて、生徒たちは考えました。
午前中後半は、実際に大学のシラバスを見ながら、中学・高校と何が違うのかを考え、生徒みんなで指摘し合うということをしました。
授業がゼミナール形式で、参加している生徒すべてに意見を聞くので、彼らは最初戸惑いもあったようですが、「何か言わなくては!」と必死に考えていました。
午後は、生徒たちの自己紹介ということで、「自分史報告」をしました。これは単なる生い立ちの記を話すのではなく、以下のようなことを話すようにしました。

①「自分」の人生における地理的なもの、歴史的なもの(本、テレビ番組、映画、ゲーム、授業など)との出会いについて、時系列で整理する。
②印象に残っている地理的・歴史的事象との出会いの瞬間とその後の対応・反応について具体的にする(「ない」という答えにはしないこと)。
③印象に残っていることについて、これからどのような視点・論点で調べることができそうかを考えてみて示す(「ない」という答えにはしないこと)。

報告形式は、報告者以外の生徒1人が司会をして、報告者の話が終わって質問を受け付けるというもので、質問が出ない場合は司会が誰かを指名して何が何でも質問をしなければならないというものです。報告時間+質問時間=10分で、報告時間が短い、つまり、あまり話のネタがない場合は、その分、質問時間が長くなり、質問しなければならない人が増えてしまうという「意地悪」な仕組みです(笑)。
今日は、史学科に進む生徒たちが報告をしました。
明日は、地理学科に進む生徒たちが報告をします。
この自分史報告によって、生徒のプレゼン能力がよくわかります。
まだまだですね。
★自分史に関する本

脳を活性化する自分史年表

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