追究なお続く…

興味深い企画の情報を入手しました。国立歴史民俗博物館において、下記のような企画が予定されています。

小野正敏氏を代表とする科研・基盤研究(A)(2)「前近代の東アジア海域における唐物と南蛮物の交易とその意義」(企画展「東アジア中世海道−海商・港・沈没船」と連動)の4年目(最終年度)にあたり、その総括にあたるシンポジウムです。年末の押し迫った時期(ご家庭などの事情もおありでしょうが)ですが、自由に参加できますので、おいでいただければ幸いです。
<国際シンポジウム「中世東シナ海と交易」開催要項(案)>
日程 2005年12月24日13:00〜25日15:40
場所 国立歴史民俗博物館 講堂
【24日(土)】
13:00〜13:15 開会の辞、趣旨説明
第一部 東シナ海の島々
13:15〜14:05
 橋本 雄(九州国立博物館)「喜界島・南西諸島の中世〈仮題〉」
14:05〜14:55
 藤田明良(天理大学)「東アジアの海域交流と済州島
14:55〜15:45
 謝 明良(台湾大学)「陶磁器から見た17世紀のフォルモサ(台湾)」
15:45〜16:00 休憩
16:00〜17:00 討論 司会:関 周一(つくば国際大学
【25日(日)】
第二部 モノと流通
09:30〜10:20
 上田秀夫(山口県立萩美術館・浦上記念館)「竜泉BY24出土青磁と日本出土の竜泉窯青磁碗〈仮題〉」
10:20〜11:10
 韓 盛旭(韓国松廣寺博物館)「日本出土の高麗青磁の特徴」
11:10〜12:00
 新田栄治(鹿児島大学)「近世初期薩摩の対東南アジア交渉−ものと史料から−」
12:00〜13:00 休憩
13:00〜13:50
 小野正敏(国立歴史民俗博物館)「日本における威信財としての中国陶磁とその流通」
14:00〜15:30 総合討論 司会:小野正敏、関 周一
15:30〜15:40 閉会の辞
参加費 無料

私の専門としている古代史関連の報告はないようですが(テーマが中世ですから当然ですが)、「唐物」という内容からするとかなり興味津々です。企画展「東アジア中世海道−海商・港・沈没船」は、国立歴史民俗博物館歴博)に見に行きましたが、その時は戦国時代の朝倉氏の「唐物」に興味を持ちました。
今回のシンポジウムのテーマは、数日前に紹介した「南京物」が出てきた時期でもあります。「唐物」と「南京物」、さらに「南蛮物」と時代を追う毎に、様々なモノの交流が起こり、人々はそのモノをめぐって様々な活動を行うわけです。
専門の時期に囚われずに、私の追究もなお続きます。
けん玉のルーツですが、現在調査中です。意外とたいへんです…。