研究日だが…

minamasa2005-11-01

今日火曜日は、週に一度の「研究日」です。何もなければ自宅で勉強をする日ですが、最近は高校3年生の担任ということもあって、進路のことで「研究日」も出勤している状態で、今日も午前中は学校にいました。
学校での仕事を終え、午後は久々に大学に行きました。実は、私は未だ学生(大学院生・博士後期課程に在籍、今年度は休学中)だったりします。なぜ、大学に行ったのかというと、昨日部屋の整理をしていた際、大学図書館で借りていた本2冊があることに気付き、返却日を見てみると「10月11日」と書いたあり、これは至急返さないと!ということで。
大学に着くと、まず図書館で「延滞しないで下さい」と怒られ、「11月23日まで貸出禁止です」と念押し、すみません(反省)。これで今日の大学での任務は終わり!というわけではなく、もう一つ大学に行った理由があります。
それは、先日公表された論文「古代「対外関係」史研究の行方―「交通」「ネットワーク」「対話」―」(『歴史評論』667、2005年)が無事に刊行されたことを、私の師匠に報告するということです。ただ、今日は大学教授の会議日だったので、恐らく会えないだろうと思って行ったのですが、師匠の他、歴史担当の先生3人の方とお会いすることができました。どの先生もお会いするなり、「仕事はどうだ?」と聞かれ、自分自身の置かれた立場と職場の現状を伝えると、予想以上に驚きの反応をしていました。また、今回の論文の抜き刷りを渡すと、「きちんと研究はしてますね」といった反応が返ってきて、改めて教育と研究の両立をやっていこうという気持ちになりました。それ以外の歴史担当の先生(9人)とは、会議が始まってしまっていてお会いすることができなかったので、抜き刷りを各先生のポストに入れて帰ってきました。
あと、昼食を取り忘れていたので、帰り際の15時頃、久々に大学の学食に寄って“ミニネギトロ丼”と“ミニうどん”を堪能してきました。相変わらず、ネギトロは今電子レンジで解凍しましたといった状態、うどんのつゆはかなりの濃口でした。
久々に大学に行って、たまには授業を受けてみたい(生徒になりたい)と思う今日この頃です。
さて、明日の授業準備しなければ!!と気合いを入れて家路を急ごうと思いましたが、ちょっと寄り道をしてしまいました。新宿小田急にある三省堂書店です。
「少し見て買わずに帰ろう!」と心に決めて、店に入りましたが…。本日購入した本を以下に掲げます。
◇河合敦監修『世界史は日本史をどう記してきたか』(青春新書、2005年10月)
…題名だけを見て買ってしまったが、河合さんが監修と書いてあることに後で気付く。河合さんが書いていないということは誰が書いたのだろうか?
◇下斗米伸夫『アジア冷戦史』(中公新書1763、2005年6月再販)
…日本史の授業の方がそろそろ戦後史に入るので、そのために。
◇鳥越泰義『正倉院薬物の世界―日本の薬の源流を探る』(平凡社新書296、2005年10月)
正倉院宝物全般に関する本は多くありますが、薬物に限定した一般書は初なのでは?薬は「唐物」の代表格なので、読むのが楽しみです。
◇宮崎正勝『海からの世界史』(角川選書383、2005年9月)
…パラパラとめくってみた限り、この本は船の歴史が書かれているのか?と思うくらい、船の絵と解説が多く見られます。
◇小澤浩『民衆宗教と国家神道』(日本史リブレット61、2004年6月)
…選択授業の世界史特講のために買ってみました。
◇高畠道敏『平和研究講義』(岩波書店、2005年9月)
…日本史の授業の方がそろそろ戦後史に入るので、そのために。平和の重要性を改めて勉強します。
中沢啓治はだしのゲンピカドンを忘れない』(岩波ブックレット7、1982年)
岩波ブックレットの名著です。私が買ったのは第35版です。
◇『憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための18人の発言』(岩波ブックレット657、2005年8月)
井筒和幸井上ひさし香山リカ姜尚中、木村裕一、黒柳徹子猿谷要品川正治辛酸なめ子田島征三中村哲半藤一利、ピーコ、松本侑子美輪明宏森永卓郎吉永小百合渡辺えり子、というバラエティーなメンバーの憲法九条改憲反対の主張集。職場の隣のT先生が持っていたので、思わず私も買ってしまいました。これも平和の勉強のためです。
◇鄭甲寿『〈ワンコリア〉風雲録―在日コリアンたちの挑戦』(岩波ブックレット658、2005年8月)
…〈ワンコリア〉は、朝鮮半島の統一を意味しているといいます。戦後の「東アジア」を考えさせる一書と判断して購入しました。