齋藤一晴さん出版記念会に参加

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前任校にて、同校の卒業生であり、現在講師をしている齋藤一晴さんの著書出版記念会が社会科教員主催で行われ、私も参加してきました。

中国歴史教科書と東アジア歴史対話―日中韓3国共通教材づくりの現場から

中国歴史教科書と東アジア歴史対話―日中韓3国共通教材づくりの現場から

まず、齋藤さんからこれまでのご自身の研究関心・課題がなぜ生まれたのか?ご自身の高校以来の出会った人とのエピソードや経験談を交えて講演がなされました。
次に、歴代の社会科教員3人から齋藤さんに関するコメントがなされました。
齋藤さんのご講演内容の最後にあたる今後の課題のところで、ヨーロッパ中心の世界史の教科書叙述を大改変するとの提案と決意がありました。これについてコメントのお一人である木村宏一郎さんが、近現代史を中心とした日本史・世界史の枠を取っ払った歴史教育が必要であることを強調されていました。
私自身も日本史の授業をしながら、「日本」をどのように考えるかといった場合、少なくとも「東アジア」を考慮しなければならないことは「常識化」してきていますが、果たして生徒の中で「常識」になっているのか?なんて良く考えております。
そもそも「日本史」「世界史」と区分けしてしまっていることが問題なのでは?中学校でもヨーロッパと日本の歴史のみで歴史の流れが叙述されている、小学校はどうであろうか?漫画版の日本の歴史はどうであろうか?などなど、いろいろと考えてしまいました。
講演会の後、パーティーが行われましたが、そこで齋藤さんに対して私も一言お話しする機会がありました。
私はご著書の内容について、気になったことをお伝えしました。
1.事例としてあげられている歴史的事象について、研究史をふまえた具体的な検証がもっと必要ではないか?
2.齋藤さんが考える「国民国家」論とはどのようなものか?
齋藤さんの出版記念会のおかげで、久しぶりに社会科の先生方と実りあるお話がたくさんできました。
と同時に、私自身も現在の勤務校でどのように歴史教育を展開すべきか?いろいろと考えさせられました。
勉強すればするほど「宿題」が増える、一般の高校生はウンザリしてしまいますが、私はこの「宿題」が嫌いではありません(笑)。