王権研究会第16回例会のお知らせ

@人気ブログランキングの順位です。ここをクリック引き続き順位上昇にご協力を。

王権研究会 第16回例会
【日時】2008年4月20日(日)14:00〜 
【会場】専修大学神田校舎1号館8-C会議室 
【報告者】西野悠紀子氏
【タイトル】「九世紀の王家〜嵯峨・淳和朝を中心に」
【報告のねらい】
九世紀の王権関連では、朝覲行幸太上天皇論、あるいは後宮論等の研究は近年飛躍的に進展した。しかしながら、皇后や子ども等の王家内部の構造や歴史的変質過程等については、まだまだ未解決な部分が多い。報告では、嵯峨・淳和朝を中心に王家内部の皇后論・正妻論等の家族構成員の位置や関係、親族構造を批判的に考察し、王権の変容を考える。
【参考文献】
西野悠紀子「中宮論ー古代天皇制における母の役割(『日本古代の史的特質―古代中世』思文閣出版、1997年)
西野悠紀子「九世紀の天皇と母后」(『古代史研究』16、1999年)
コーディネイターのコメント】服藤早苗氏
近年、平安中期の朝廷に関与する女性たち、国母や皇后、女房たちの研究は結構進んでいる。しかし、その前史となる九世紀の皇后や女房たちの具体的研究はさほどの蓄積はない。今回は、八世紀から九世紀にかけての朝廷内の母后や宮人を研究されている西野悠紀子氏に、皇后論を中心にご報告いただき、王家内の親族構造や王権の変質過程を論争したい。