講演会―その3「中国史を学ぶこと」

minamasa2007-02-07

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今日の午前中は、中国古代史がご専門の下田誠さん(亜細亜大学非常勤講師)による講演会でした。
1.中国史を学ぶ意義、2.三国志研究の難しさとこれからの研究方法、3.大学での中国語の授業について、それぞれ具体的にお話して頂きました。
1.の中国史を学ぶ意義では、中国史研究における「中間団体論」という概念の捉え方から話を切り出し、中国における国家・共同体の捉え方がいかにして研究されてきたのか?を具体的に真剣にお話していました。生徒たちは、聞き慣れない言葉に驚きつつも、下田さんの丁寧な説明に耳を傾けて真剣に聞いていました。
2.の三国志研究については、今の生徒たちにとって三国志の人間関係や時代背景が馴染み無きものらしく、あまりピンときていないようでした。最近のTVゲームにおいて三国志を題材にしたものは未だにありますが、歴史も物語も関係なく作られているせいか、もはや三国志が馴染み無きもの、聞いたことがある程度のものになっており、あまり興味もないように感じました。そういう時代なのですね…。
3.の中国語については、四声やピンインの話などが出てくると、関心を示しつつも「これは物凄く難しいのでは?!」と驚き、大学へ行って「ぜひ中国語を学んでみよう!」という生徒と、「中国語はやめておこう」という反応をする生徒が見事に分かれているように感じました。
下田さんの真面目さとそこから派生する学問への向き合い方が生徒たちにどれだけ伝わったか?少しでも感じていることを祈ります。