特別授業時間「天皇制の歴史」

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今日の午前中は、いつも担当している地理学から少し離れて、私の研究分野に比較的近い?天皇制の歴史について授業しました。午後の荒木敏夫さんの講演会の前に、「天皇(制)」ってそもそも何なのか?を考えさせておこうと思ったからです。天皇に関わって扱った事項は以下の通りです。

1.天皇・皇室のイメージ
2.天皇の位置づけ(『日本国憲法』『大日本帝国憲法』『(養老)律令』)
3.(戦後の)天皇の「仕事」
4.いつから「天皇」がいるのか?―「天皇」号の成立
5.江戸時代の天皇・朝廷はどうしていたのか?
6.「天皇制」とは?
7.今、天皇・皇室に関わって何が問題となっているのか?
8.天皇(家)は必要なのか?
※授業で使用した参考文献
○久保田きぬ子「象徴の地位」(『法律学の争点シリーズ2憲法の争点(新版)』有斐閣、1985年)
○2002年文部科学省検定済教科書『高校日本史A』(実教出版
○大津透「「日本」の成立と天皇の役割」(『日本の歴史08古代天皇制を考える』講談社、2001年)
神保哲生宮台真司編『天皇と日本のナショナリズム』(春秋社、2006年)
○吉村武彦編『古代史の基礎知識』(角川選書、2005年)
○吉田孝『歴史のなかの天皇』(岩波新書、2006年)
○松澤克行「幕藩体制下の天皇・朝廷」(『別冊歴史読本⑳歴史の争点 武士と天皇新人物往来社、2005年)
○安良城盛昭「歴史学からみた天皇制」(同『天皇天皇制・百姓・沖縄』吉川弘文館、1989年)
中野正志万世一系まぼろし』(朝日新書、2007年)
○吉田裕「靖国天皇」(『季刊戦争責任研究』54号、2006年)
○東京歴史教育者協議会『マンガ天皇制を知るための近現代史入門』(いそっぷ社、2003年)

8.については、それぞれ必要・不必要派に分かれてもらい、少し討論っぽいこともしました。意外と真面目に考えつつも、やはり基礎知識が少なすぎたので、あまり生産的な討論にはなりませんでした。反省です…。