江戸時代を考える

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江戸時代の通史・風俗史・海運史に関わる(新書程度の)概説書がないか?との問い合わせがありました。
<通史>
まず、江戸時代を比較的簡単に知ることができるのは、白土三平の伝説的漫画『カムイ伝』ではないかと思います。現在、完全版が発売中です(第一部だけ読めば、江戸時代のおおよその生活はわかるかと。現在の研究の深化のレベルからいくと少々考え方として修正すべきところはあるかもしれませんが)。
次に、ビジュアルから江戸時代を知るためには、『ビジュアル・ワイド江戸時代館』(小学館、2002年)がありますが、少々値段がはります…。
通史として一番コンパクトなのは、深谷克己『江戸時代―日本の歴史〈6〉 (岩波ジュニア新書)』(岩波ジュニア新書)、あと私がよく利用しているのは、受験生用の参考書ですが、近年の研究にも多少目配りしている『ナビゲーター 日本史B 2』(山川出版社)やトピック的に扱っている『100問100答 日本の歴史〈4〉近世』(河出書房新社)といったところがお薦めです。
<風俗史>
これは正直1つにまとまったものを探すのは難しいかも!?依頼者は、恐らく「装い・身なり」といったところを望んでいるのだろうかと。
文化という大きな括りでいくと倉地克直『江戸文化をよむ』(吉川弘文館)や東京美術の「すぐわかるシリーズ」です。
化粧で新書・選書というと、渡辺信一郎江戸の化粧―川柳で知る女の文化 (平凡社新書)』(平凡社新書)、『江戸美人の化粧術 (講談社選書メチエ)』(講談社選書メチエ)、紅花?も扱われてます。
<海運>
ストレートでわかりやすいのは、斎藤善之『海の道、川の道 (日本史リブレット)』(山川出版社)です。新書だと林玲子・大石慎三郎流通列島の誕生 (講談社現代新書―新書・江戸時代)』(講談社現代新書)がありますが、少々専門的すぎるかもしれません。
<上記に関わる博物館など>
江戸東京博物館http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
文化学園服飾博物館(http://www.bunka.ac.jp/museum/hakubutsu.htm
なにわの海の時空館http://www.jikukan.or.jp/
◇博物館・美術館 展覧会案内(http://www.tama.or.jp/~kayama/museum/museum.html
●『図説 花と樹の事典』(柏書房)→このシリーズの辞典・事典はとてもよく使えます!私は『図説 鳥名の由来辞典』(同上)を愛用しています。一家に1冊。
最後に、意外とこの時代の新書は少ないのか?(赤穂浪士春画関連のものはかなり多いですが…)もしかしたら高校用の教科書と図表+日本史辞典のセットが一番わかりやすいかも!?とこれを書きながら思ってしまいました。依頼者、御希望であれば贈りますよ、なんてね(笑)。
以上、参考にならない紹介でした。他にも知っているという方、情報をお寄せ下さい!