大学のゼミにて

今日は勤務校にて授業を終えた後、まわりの先生方が忙しくしている中、気付かれないように教員室をあとにして、私の通っている大学へと向かいました。
今日は、私の所属する大学の(学部)ゼミにて講義?とまでは言いませんが、新学期恒例のゼミで何をするのか?どのようにやるのか?といったことを大学院生が担当し発表をすることになっています。「下っ端」時代の2001年・2002年・2004年と私は担当しましたが、今年は人材不足のため、急遽私が呼ばれたといったところです。私けっこう年寄りなんですけどね(笑)。
私の報告のテーマは、「古代史研究の手引きと『続日本紀』の研究方法―卒業論文完成へ向けて―」です。私が所属するゼミでは、学部生は奈良時代の基本史料である『続日本紀』を読んでいます。私も7〜8年前に読みました。
※現在、私の指導教授のゼミは、学部生28人(2年生12人、3年生5人、4年生11人)、大学院生4人(修士課程2人、博士後期課程2人)で、今回のゼミ活動のイントロ報告を博士後期課程の2人が担当することになったというわけです。もう1人の報告は、『続日本紀』とは何か?という内容です。

続日本紀【しょくにほんぎ】
六国史の第二。697(文武1)から791(延暦10)までの編年体史書。40巻。後半20巻(758年8月以降)は藤原継縄らが中心となり796(延暦15)までに,前半は淳仁期に編纂された「曹案」30巻などをもとに,菅野真道・秋篠安人らが797(延暦16)に完成させた。したがって前半と後半の間には記事の精粗等に差があり,また藤原種継暗殺の記事などは,嵯峨期までに再三改竄されている。写本には,金沢文庫本(重文,名古屋市蓬左文庫蔵)と卜部家相伝本系の2系統がある。〔国史大系,朝日本六国史,新古典〕(『岩波日本史辞典』より)

私の報告では、『続日本紀』(漢文で書かれています)をどのように読んでいけばいいのか?それをもとに研究・報告をするためにどんなツールがあり、どんな技術が必要なのか(レジュメの作成の仕方など)などといったことを中心に話しました。
30分で終わらせる予定でしたが、指導教授がいなくなって帰ってこなかったので(「あとよろしく!」と言って教室から出て行ってしましました。もちろん用事があったことは言うまでもありません)、50分くらい話してしまいました(高校の授業と変わらない)。話し始めれば止まらないので、どうにでも「時間稼ぎ」はできますが(笑)。
洒落もない「面白味」もない内容の報告で、2年生の一部は寝ていましたが(笑)、4年生はうなずきながら聞いていました。レジュメの枚数がB4両面刷りで19枚ですから、それを初めて見た2年生はかなり驚きだったでしょう。
自分で言うのは何ですが、今回私が作成したレジュメ、毎回改良に改良を加えてきたものですから、非常に役立つと思います。後輩学部生たちには、しっかり勉強してもらいましょう!
★紹介した本
古代史の基礎知識 (角川選書)大学生のためのレポート・論文術 (講談社現代新書)歴史学入門 (岩波テキストブックスα)可能性としての女帝―女帝と王権・国家 (AOKI LIBRARY―日本の歴史)
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