帰り道の誘惑―その1

minamasa2005-10-10

帰り道、まっすぐ帰ればよかったのですが、なんとなく本屋に寄り道してしまいました。何も買わないという決意のもと(?)。
しかし!本日購入した本は以下の通り。
◇マーシャル・サーリンズ『歴史の島々』(法政大学出版局、1993年、原著1985年)
 …人類学者サーリンズの『石器時代の経済学』などと並ぶ名著です。
◇黒田日出男『吉備大臣入唐絵巻の謎』(小学館、2005年)
 …奈良時代の政治家であり遣唐使であった吉備真備の説話絵巻の徹底解剖を行っています。
◇嶋本静子『香りの源氏物語』(旬報社、2005年)
 …題名の通り、『源氏物語』に出てくる香りにまつわる話についてマンガ混じりで紹介・解説をしている本です。
清水勲『漫画が語る明治』(講談社学術文庫、2005年、初出1980年)
 …明治時代の漫画から見た当時の歴史と明治の漫画の歴史をコンパクトにまとめた本です。
山室信一日露戦争の世紀―連鎖視点から見る日本と世界』(岩波新書、2005年)
 …日露戦争100周年の今年。この本は、日露戦争前後50年位の歴史的展開を説明し、日露戦争がなぜ起きたのかを探っています。
鹿野政直『近代社会と格闘した思想家たち』(岩波ジュニア新書、2005年)
 …先に出た鹿野『近代国家を構想した思想家たち』(岩波ジュニア新書、2005年)とセットで持っていると、明治の主要な人物についてはだいたいわかります。
◇佐藤嘉倫・平松闊編著『ネットワーク・ダイナミクス―社会ネットワークと合理的選択』(勁草書房、2005年)
 …数理社会学シリーズ3巻目とのこと。最近、ネットワークという言葉に敏感です。
マッケンジー・ワーク著、金田智之訳『ハッカー宣言』(河出書房新社、2005年、原著2004年)
 …題名だけを見ても絶対に分からない本です。たぶん、訳者の金田さんが知り合いでなければ興味も持たなかったと思います。金田さんは、社会学セクシュアリティを研究テーマとしている若手研究者で、少しの間でしたが同じ職場にいました。ある意味、“戦友”です(ご本人はわかると思います・笑)。
 少しだけ読んでみましたが、どうやら私は「ハッカー」のようです。題名からは想像できませんが、この本は、現代の社会構造の分析と世界システムを解きほぐしているように見受けました。しっかり読んでみたいと思います。
 本書の詳細については、金田さんのブログ(http://d.hatena.ne.jp/using_pleasure/)参照。
以上、「買わない宣言」が如何に無意味かわかったかと思います。また、怒られ呆れられます(反省)。→けん玉で自分の頭を殴っておきます。注)けん玉は人を殴るための道具ではありません。いくら剣でリンゴ(玉)を刺すようなイメージがあっても。