やっと…

minamasa2005-10-01

本日、田中健夫編『善隣国宝記・新訂続善隣国宝記』(訳注日本史料、集英社)が届きました。
この本は、本来であれば前々から持っていなければならなかったのですが、買うタイミングがなかなかなくて…。
先日飲み会の場で『善隣国宝記』の話をしていたときに、集英社に勤めている知り合いの方に、「買うのであれば割引しますよ」と言われたので、「では、買います」と言いました。即決だったので、相手の方も驚いていましたが…。定価15750円ですからね。
また、怒られ、呆れられそうですが…。
さて、『善隣国宝記』という史料ですが、1470年に成立した瑞渓周鳳(ずいけいしゅうほう)編集の外交史料です。日本の建国由来から1486年までの中国・朝鮮との交渉を史籍から抄録していて、特に足利義満の対明外交を非難していることで有名な史料です。
瑞渓周鳳は、室町時代臨済宗の僧で、堺の人です。等持寺や相国寺の住持を歴任し、僧録(五山十刹の寺院を管轄し人事を掌る僧職)になっています。
日本古代の対外関係史を専門とする私にとっては、いつも使う史料ではありませんが、この本を目の前にして、これから勉強していこうと思うだけの今日この頃です。