高校教員対象夏期研修プログラム(日本史)

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昨日に引き続き、専修大学での高校教員対象の研修に参加してきました。今日は日本史です。

【日本史】
○講義「女帝の世紀―新しい七世紀史の可能性を探る―」
講師:荒木敏夫(文学部教授)
○講義「五日市憲法の第一発見者が語る歴史発掘とダイナミズム」
講師:新井勝紘(文学部教授)
○「川崎市立日本民家園を歩く」

久しぶりの私の“師匠”の講義(とはいっても今年1月に前任校で講義をしてもらったときに聴きましたが)でしたが、改めて感心したのが、当たり前なのかもしれませんが、持っている話の「ネタ」が豊富であると同時に、常に自分が課題としていることを提示しながらのトークでした。同じ時代の同様の内容の話をしているのに、いつも視点や構造が違う、これも当たり前ですが、私はまだその領域に達していません。修行します。
新井先生の講義は、五日市憲法(「日本帝国憲法」)を発見した経緯を当時のエピソードを加えながら具体的に話して頂きました。学部4年生の時の調査(8月)で発見した文書で卒論を書く、たった4ヶ月あまりでできる技ではありません。あと驚いたのは、五日市憲法が発見される前までは、卒論のテーマが全く違ったものであったことです。
明治時代の私擬憲法は、現在の憲法問題を考える上でも重要なものです。帰宅後、新井先生の卒論の成果が収録されている本を注文してしまいました。

民衆憲法の創造―埋もれた多摩の人脈 (1970年) (「人間の権利」叢書〈6〉)

民衆憲法の創造―埋もれた多摩の人脈 (1970年) (「人間の権利」叢書〈6〉)