歴史学研究会日本古代史部会新年会に参加

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歴史学研究会日本古代史部会・新年会のお知らせ
日時:2007年1月6日(土)14:00〜
【研究報告】14:00〜
会場:早稲田大学 戸山キャンパス 33号館2階 第1会議室
報告:小林敏男氏「日本古代国家形成史における論点と課題」
コメント:毛利憲一氏「記紀の伝承と倭国時代の地方支配(仮)」
※例会終了後、恒例の古本市を開催致します。重複した本などありましたらご持参下さい。

大雨の中、早稲田大学戸山キャンパス前に着くと門は閉ざされ、どうやって入れば良いのか迷いました。研究会の会場は、門の内なので、仕方なく門を開け、スタスタと歩いていくと守衛さんに呼び止められ、「ダメなのか?」と思ったら、「歴史ですよね」「ハイ」という問答によりあっけなくパス。小心者の私は、この程度のやりとりでもビクビクしてしまいました。
さて、本題の研究報告会は、まず小林氏は近年刊行した『日本古代国家形成史考』のダイジェスト版の報告をし、次に毛利氏は小林氏の著書に基づき、『古事記』『日本書紀』の伝承と史料としての研究方法や国家支配のあり方について、小林氏に疑問を突きつけていました。
私が特に気になったのは、小林氏の報告の中の「アジア的(専制国家・生産様式)」という見方を根本否定し、「日本」をその中に位置づけない見方をしようという指摘がありました。「日中韓」でも国家形成のあり方や文化・文明の伝播の仕方や取り入れ方などが違い、アジアの多様性を考えると「日本」を「(東)アジア」に「無理矢理当てはまる必要はない」といった感じのスタンスでした。ここにおいて、小林氏は「脱亜」という表現を使っていました。
記紀を信じて(小林氏は「伝承力」という用語を使っていました)「アジア的」なものから「日本」をはずして歴史を見る、という小林氏の現段階でのスタンス(毛利さんは前者について「本居宣長への回帰」と言っていましたが…)。違和感を感じたのは私だけでしょうか??
話は変わって、恒例の古本市。参加者が不必要な本を持ち寄って、出品者が値段を付けるといったものです。
私は出品はしませんでしたが(ダブって本を買うことはまずないので)、2冊ほどゲットしました。

文字と古代日本〈3〉流通と文字

文字と古代日本〈3〉流通と文字

夜は、高田馬場で終電ギリギリの時間まで飲んでしまいました。