よいお年を

11月7日に書いた吉川弘文館(歴史関連の出版社)の「特別販売図書一覧」による注文を済ませました。考えに考えを重ね(大げさ)、結局注文したのは、
古事類苑 動物部』(吉川弘文館、1999年)です。
『古事類苑』というのは、日本史の研究をしている人にとっては必須アイテムです。

『古事類苑』【こじるいえん】
明治期に編纂された大百科全書。1879年に文部省において編纂を開始。以後事業主体は幾度か変化したが、1914年、総目録・索引を刊行して完了。本文1000巻(和装本350冊、洋装本50冊)。日本史上の社会・諸制度万般につき、部門に分け、事項ごとに解題とそれについての多数の史料を原文のまま掲げる。(『岩波日本史辞典』より)

動物の歴史(贈り物としての動物)について研究している関係で、どうしてもこの動物部が必須です。多くの種類を持つ『古事類苑』の中で、動物部を必要としている人はそんなにいないと思います(笑)。
こういう風に動物について研究していると、私が“動物好き”のように思われるかもしれませんが、実はそれほど好きではありません。ただ、歴史的展開において動物が人間の手段や人間同士の関係において利用されていることは確かですし、人間も動物の一種です。来年は「贈答品としての動物」の研究をより具体的に進めていければと思う大晦日です。
よいお年を!